2023.3.17 第3回 京都教育大学附属京都小中学校5年生編

今回は初の福井県外の授業です。本研究所の河部准教授と今井助教が、京都教育大学付属京都小中学校の5年生を対象に、同校の教員と合同で授業を実施しました。

 今回は数ある恐竜の種類の中でもトリケラトプスに注目しました。授業では、「トリケラトプスはなぜ大きくなったのか」という問いに対して、3Dプリンターで制作した模型やバーチャル展示などを活用して、スケールに着目しながら生徒同士や生徒と教員の間で活発なディスカッションが展開されました。



2023.2.21~3.13 第2回 勝山中部中学校1~3年生編

 学校区の小学校・高等学校と指導の連携を進めている勝山中部中学校を舞台に、第二回目の教室を実施しました。福井県立大学恐竜学部(仮)が勝山市に開設予定であることから、さらに大学までの連携を視野に、勝山で学ぶ魅力を高めていくことも目的としています。この一環として、2月21日に本研究所の河部准教授が、新学部が取り組む研究について2年生・3年生を対象に講義をしました。恐竜研究と勝山の未来との関り方について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 また、3月13日には、河部准教授と今井助教が1年生を対象に授業を行いました。一年生は、勝山市北谷層から発見された恐竜や地層について講義を受け、3D模型に実際に触れて観察したり、バーチャル空間の恐竜を使ったデジタル古生物学研究の一端を体験したりしました。勝山産の恐竜を教材とすることで勝山で学ぶことに魅力を感じ、バーチャル技術を使って学ぶことでさらに学習の理解を深めてくれることを願います。


2022.11.10 第1回 次世代恐竜理科室(仮):東藤島小学校6年生編

 近年のバーチャル技術を使えば、目の前に無い貴重な化石をいつでもどこでも身近に観察することができますが、実際に触れたり、大きさを実感したりなどは難しいというデメリットがあります。一方、実物化石を体感することは理想ですが、高価だったり脆かったり大きすぎたりする化石に触れる機会を作ることは簡単ではありません。恐竜学研究所では、両方の不足部分を補い、良いところを理科教育に取り込んでいこうという新しいプロジェクトに取り組んでいます。

そのプロジェクトは”次世代古生物理科室(仮)。その第一回目の試みとして東藤島小学校の6年生の理科の時間に出前の授業を行いました。

生徒の皆さんは、今井助教の講義をききながらバーチャル空間内で恐竜発掘現場を見学したり、バーチャル恐竜展で骨格を観察するワークショップをしたり、教室内で一人ひとりがタブレットを使って福井県の恐竜化石について学習をしました。また3Dプリンタで制作したスピノサウルスの歯やバーチャル展示内の3Dモデルのスケッチを通して、3Dモデルと実物の観察の良い点や悪い点などについて、たくさんの意見を出してくれました。

皆さん楽しそうに熱心に作業に取り組んでくれました。今回の教室を踏まえて、今後さらに内容をより良くしていきたいと思っています。ご協力いただいた東藤島小学校の先生方、6年生の皆さんありがとうございました。