加賀市鴨池観察館開館40周年を記念して今井准教授が講師を務めました。「鳥は恐竜と共に生きていた―北陸の化石鳥類研究を添えて」と題し、恐竜と鳥の関係、現生カモ類に近縁の鳥類ベガビスの化石に鳴管が確認されていること、福井県勝山市北谷層や石川県桑島層で発見された化石鳥類について話をしました。多くの方にご参加いただきありがとうございました。
鴨池観察館では、ガンやカモ類を室内から観察できます。しかもレンジャーが常駐しているため、いつでも解説を聞くことができます。この日も、マガモ、トモエガモ、オオバンなどを観察することができました。これからまだまだ飛来してくるそうです。ぜひ鴨池観察館で野鳥の観察をしてみませんか?とっても癒されますよ。
10月26日(土)、27日(日)に開催された、科学技術振興機構(JST)主催の科学技術イベント「サイエンスアゴラ2024」に出展しました。恐竜学研究所は3つのプログラムを行いました。どのプログラムにも多くの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。
①VRゴーグルを着用してバーチャル世界を体験
バーチャル空間内でフクイラプトルの骨を触って観察したり、クイズに挑戦してもらいました。子供から大人まで幅広い年齢層に楽しんでもらえ、大変好評でした。
②今井先生による特別ミニ講演とバーチャル空間内の恐竜展ツアー
福井で行われている発掘や福井で発見された恐竜についての話にみなさんとても熱心に耳を傾けていました。終了後は多くの質問があり、今井先生との話に花が咲いていました。
➂化石レプリカ(これはリアル)の解説
恐竜化石や原生動物の頭骨のレプリカを使って、研究員や大学院生が解説をしたり来場者からの質問に答えたりしました。常にブースがいっぱいになるくらいの盛況ぶりでした。
SSH指定校の兵庫県立姫路東高等学校の1年生(約30名×2)に「デジタル恐竜学」の講義を行いました。実物化石や3Dプリンターで作成した脳模型などを用いて、一般的な恐竜研究やデジタル技術を用いた恐竜研究について紹介しました。また、動く福井の恐竜や勝山の恐竜化石発掘現場の露頭を間近で見ることができるVR体験も行いました。
勝山市 かつやま恐竜スクール育成会事務局主催の「かつやま恐竜スクール」開講記念公開講座において、柴田教授が小学4年生から6年生を対象に「ふくいの恐竜について」の講義をしました。
「かつやま恐竜スクール」は福井県内の小学5年生を対象に恐竜をテーマに様々な学習や体験を行い、恐竜への興味・関心を深めるスクールで、参加児童(定員30名程度)を令和6年6月21日(金)まで募集しています。
福井県立恐竜博物館の研究員でもある当研究所の河部准教授の初の著書「デジタル時代の恐竜学」が、4月5日に集英社インターナショナルから発売されます。右の西村タクミさん制作のティラノサウルスCGをあしらった帯がついてます。
CT,MRI,フォトグラメトリ―,3Dプリンターなどのデジタル技術を駆使した最先端の恐竜研究について、成果を生み出すまでのリアルな研究の日々をとても親しみやすい文章でつづっています。
書籍情報
書名:デジタル時代の恐竜学
著者:河部壮一郎
定価:990円(税込)
ページ数:224ページ
発売日:2024年4月5日
発行元:集英社インターナショナル
福井県勝山市に分布する下部白亜系の北谷層で継続的に行っている発掘調査のうち、第三次~第四次調査で発見されていたワニ形類化石が、ゴニオフォリス科であることがわかりました。この成果は、2024年2月28日に国際学術雑誌「Annales de Paléontologie」の特別号に掲載されました。
ゴニオフォリス科はジュラ紀から白亜紀にかけて、アジア・ヨーロッパ・北アメリカに生息していたワニ形類のグループです。日本においては北谷層からのみの発見になります。特徴から今のワニ類より水生適応の程度が低かったと考えられています。
北谷層の標本は、系統分析の結果、原始的なゴニオフォリス科ワニ形類であることが明らかとなっただけでなく、一部の進化的な形質を併せ持つユニークな特徴がみられることが判明しました。
本研究は福井県立恐竜博物館と徳島県立博物館との共同調査によるものですが、著者である小布施氏が当研究所の大学院博士前期課程在籍時に柴田教授の指導のもとおこなったものです。徳島県立博物館に就職後も共同研究を継続しており、その成果となります。
研究標本 頭骨の背側観(上)、下顎の腹側観(下)
タイトル:New goniopholidid specimens from the Lower Cretaceous Kitadani Formation, Tetori Group, Japan
著者:小布施彰太(徳島県立博物館)・柴田正輝(福井県立大学恐竜学研究所/福井県立恐竜博物館)
掲載:Annales de Paléontologie 特別号
柴田研究室の陣内香苗さんが、「つぐみ賞」を受賞し、3月15日に授賞式が行われました。この賞は、福井県立大学において学術研究活動や課外活動などで活躍した学生を表彰するものです。
陣内さんは、第5回アジア恐竜国際シンポジウム(the 5th ISAD 2023)において、ミイラ化したBrachylophosaurus canadensisの皮膚の印象化石についてポスター発表を行い、ベストリサーチ賞を受賞しました。
陣内さん、おめでとうございます!
左から 柴田教授、陣内さん、岩崎学長
「恐竜総研」が企画したイベント「バーチャル恐竜ワールドで学ぼう」が、福井駅西口にある未来プラザふくしん内「ダイナソーゲート」で開かれました。当研究所の大学院生2人が講師として、参加した親子連れに「特別授業」を行いました。
参加した子供たちは、仮想現実(VR)内で普段触れることのできない化石を手に取って観察するなど、VRならではの機能を使うことで恐竜についての知識をさらに深めることができました。
ポスター発表形式での中間発表会が行われました。たくさんの質問や意見を参考にして、
来年の修士論文の完成を目指して頑張ってください
修士論文発表会が行われました。柴田研究室の1名、河部研究室の2名、無事発表を終えました。
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