2024.4.5 河部准教授の著書が発売されます

福井県立恐竜博物館の研究員でもある当研究所の河部准教授の初の著書「デジタル時代の恐竜学」が、45日に集英社インターナショナルから発売されます。右の西村タクミさん制作のティラノサウルスCGをあしらった帯がついてます。

 CT,MRI,フォトグラメトリ―,3Dプリンターなどのデジタル技術を駆使した最先端の恐竜研究について、成果を生み出すまでのリアルな研究の日々をとても親しみやすい文章でつづっています。

 

書籍情報

書名:デジタル時代の恐竜学

著者:河部壮一郎

定価:990円(税込)

ページ数:224ページ

発売日:2024年4月5日

発行元:集英社インターナショナル



2024.3.14 当研究所卒業生が研究成果を発表

福井県勝山市に分布する下部白亜系の北谷層で継続的に行っている発掘調査のうち、第三次~第四次調査で発見されていたワニ形類化石が、ゴニオフォリス科であることがわかりました。この成果は、2024年2月28日に国際学術雑誌「Annales de Paléontologie」の特別号に掲載されました。

ゴニオフォリス科はジュラ紀から白亜紀にかけて、アジア・ヨーロッパ・北アメリカに生息していたワニ形類のグループです。日本においては北谷層からのみの発見になります。特徴から今のワニ類より水生適応の程度が低かったと考えられています。

 北谷層の標本は、系統分析の結果、原始的なゴニオフォリス科ワニ形類であることが明らかとなっただけでなく、一部の進化的な形質を併せ持つユニークな特徴がみられることが判明しました。

  本研究は福井県立恐竜博物館と徳島県立博物館との共同調査によるものですが、著者である小布施氏が当研究所の大学院博士前期課程在籍時に柴田教授の指導のもとおこなったものです。徳島県立博物館に就職後も共同研究を継続しており、その成果となります。 

                                               研究標本 頭骨の背側観(上)、下顎の腹側観(下)

タイトル:New goniopholidid specimens from the Lower Cretaceous Kitadani Formation, Tetori Group, Japan

著者:小布施彰太(徳島県立博物館)・柴田正輝(福井県立大学恐竜学研究所/福井県立恐竜博物館)

掲載:Annales de Paléontologie 特別号

 


2024.3.15 博士後期課程の陣内さんがつぐみ賞を受賞

 柴田研究室の陣内香苗さんが、「つぐみ賞」を受賞し、315日に授賞式が行われました。この賞は、福井県立大学において学術研究活動や課外活動などで活躍した学生を表彰するものです。

 陣内さんは、第5回アジア恐竜国際シンポジウム(the 5th ISAD 2023)において、ミイラ化したBrachylophosaurus canadensisの皮膚の印象化石についてポスター発表を行い、ベストリサーチ賞を受賞しました。

 陣内さん、おめでとうございます!

       左から 柴田教授、陣内さん、岩崎学長


2024.2.18  本研究所の院生がイベントで講師をしました

 「恐竜総研」が企画したイベント「バーチャル恐竜ワールドで学ぼう」が、福井駅西口にある未来プラザふくしん内「ダイナソーゲート」で開かれました。当研究所の大学院生2人が講師として、参加した親子連れに「特別授業」を行いました。

 参加した子供たちは、仮想現実(VR)内で普段触れることのできない化石を手に取って観察するなど、VRならではの機能を使うことで恐竜についての知識をさらに深めることができました。


2024.2.13-14 令和5年度 修論中間発表会がありました

ポスター発表形式での中間発表会が行われました。たくさんの質問や意見を参考にして、

来年の修士論文の完成を目指して頑張ってください


2024.2.9 令和5年度 修論発表会がありました

修士論文発表会が行われました。柴田研究室の1名、河部研究室の2名、無事発表を終えました。